解決実績

損保会社から約2か月で治療が打ち切られ、休業損害の内払いも受けられなかったものの、最終的には約170万円で解決することができた事例

相談者 30代男性
自覚症状 頚部の痛みなど
傷病名 外傷性頚部症候群など
解決方法 自賠責保険に対する被害者請求、訴訟(示談により取下げ)
受注から解決までに要した期間 約5か月
ご相談に至る経緯
相談者は、追突事故を起こされ、首が痛いということで通院をしていましたが、約2か月が経過するころに、加害者加入の損保会社から治療費の負担を一方的に打ち切られてしまいました。また、損保会社は、休業損害についても一切支払うつもりはないとのことでした。そのため、事後の対応について相談したいとのことで、当事務所に相談に来られました。
結果
当事務所が代理人として加害者加入の損保会社と交渉を開始しましたが、同損保会社がいわゆるネット系損保といわれている会社であり、一歩も譲る姿勢を見せなかったため、交渉は非常に難航しました。相談者がたちまちの生活に困っていたという事情もあったため、損保会社に対する請求は後回しにして、まず、自賠責保険に対して被害者請求をして傷害部分120万円の支払いをしてもらいました。

その後すみやかに、加害者に対して損害賠償請求訴訟を提起しました。すると、加害者加入の損保会社は、それまでの態度を一変させ、裁判が始まる前に示談をしてほしいと連絡をしてきました。損保会社の提示が満額回答であったため、裁判が始まる前に示談を成立させて訴えを取り下げました。
ポイント
本件は、示談交渉の段階で、加害者加入の損保会社が非常に強硬な態度を見せてきたために難航した案件でした。相談者がたちまちの生活に困っていたという事情があったため、仮処分の手続も検討したうえで、まずは自賠責の被害者請求を選択しました。

訴え提起後、加害者側の損保会社から満額の提示があり、示談は成立したため、相談者には満足していただくことができましたが、損保会社の対応に非常に問題がある事案であり、少し後味の悪い思いをした事案でもありました。