解決実績

頚椎亜脱臼の既往症を持つ相談者につき、訴因減額されずに約150万円で示談が成立した事例

相談者 20代男性
自覚症状 頚部などの疼痛
傷病名 外傷性頚部症候群等
後遺障害等級 非該当
解決方法 示談交渉
受注から解決までに要した期間 約1年
ご相談に至る経緯
相談者は、原付に乗っていたところ自動車と接触して転倒したことにより、外傷性頚部症候群等と診断されました。相談者は、事故の直後から、当事務所にご相談に来られました。
結果
本件の相談者については、交通事故の前から、頚椎亜脱臼の既往症をお持ちの方でした。このような場合、加害者側保険会社からは、訴因減額(もともと持っていた既往症により、治療期間が通常の場合より遷延化したことなどを理由に、賠償額が減額されること)が主張されることが多いのですが、本件においては、交渉の結果、示談の段階では訴因減額の主張はしないということで収まりました。

本件においては、加害者側の保険会社が当方の主張を十分組み入れてくれたことなどもあり、示談を成立させることができました。

なお、後遺障害の点については、非該当とされたため異議申立てをしたのですが、認められませんでした。しかしながら、訴訟を提起したときの減額のリスクに鑑みて、非該当の前提で、示談で解決することとしました。
ポイント
本件では、相談者がもともと持っていた体質(頸椎の亜脱臼)の評価次第では、賠償額が減額されてもおかしくはない事案でしたが、加害者側保険会社担当者の理解もあり、減額しないという前提での和解を円満に成立させることができました。