解決実績

損保会社からの当初約40万円の提示が、頭部外傷後のめまいによる14級の後遺症認定を受けたことにより、最終的に約300万円で示談が成立した事例

相談者 70代女性
自覚症状 めまい、頭痛、耳閉感など
傷病名 外傷性くも膜下出血、めまい症
後遺障害等級 めまいの症状につき、「めまいの自覚症状はあるが、眼振その他平衡機能検査の結果に異常所見が認められないものの、めまいがあることが医学的にみて合理的に推測できるもの」として14級9号
解決方法 示談交渉
受注から解決までに要した期間 約1年3か月
ご相談に至る経緯
相談者は、当事務所へ相談に来られる前に一度、後遺障害の申請をしたものの、非該当の判断がなされていました。このため、加害者加入の損保会社から、後遺症非該当を前提に約40万円の提示を受けていました。ところが、めまいの症状など残存して非常に困っている状況であったため、相談者ご自身が加入していた損保会社の担当者に相談したことがきっかけで、当事務所に相談に来られました。
結果
当事務所でのご相談の後、相談者のカルテをすべて取寄せて翻訳をした後、カルテの分析を行いました。そして、相談者が加入する保険会社担当者のサポートも受けながら異議申立てを申請したところ、14級9号の認定を受けることができました。カルテの取寄せや翻訳、分析などに時間を要したため、認定を受けるまでに相当程度時間をいただいてしまいましたが、結果的には、等級認定を受けることができました。

その後、当事務所が代理人として交渉したところ、後遺症慰謝料と逸失利益などを上乗せしたうえで、約300万円という金額で折り合うことができたため、示談に至りました。なお、この相談者は、民事訴訟を提起するまでのことは考えていませんでした。
ポイント
相談者は、めまいの症状などが残存していたため、加害者加入の損保会社の提示額に疑問を抱き、ご自分が加入されている損保会社に相談に行かれていますが、これがポイントとなっているように思います。このように、ご自分の加入されている損保会社の担当者によっては、親身になって相談に乗ってくれることもあります。この件は、損保会社担当者と当事務所とが連携した結果、適正な解決に至ることができたのではないかと考えています。